[ODFD#0003]あいまいさの理由

目的

YES,NOがはっきりしない。何考えているのか、どう思っているのか、何がやりたいのかわからない人がなぜそうなるのかについて考察する。

対象読者

統合失調症患者

著者/障害

なおぴょん/統合失調症

内容

統合失調症患者はあいまいさに弱い

統合失調症患者はあいまいさに弱いと言われています。しかし日本人の多くはあいまいなコミュニケーションを好む傾向があるのではないでしょうか?日本がそういう国である以上、日本に住む統合失調症患者は相当な生きづらさを感じるのではないでしょうか?当文書はあいまいさについて考えてみたいと思います。

あいまいさの定義

あいまいさの定義は

・外部のメッセージに対して複数以上の解釈ができる。

です。

なぜ日本人はあいまいになるのか

日本人と外国人の決定的な違いは外国人はYES,NOをはっきり言う、日本人はそれを好まないということです。外国人はYES,NOをはっきり言うし、YES,NOを言うだけの根拠や理由、考え、想い、どうしたいのかということについてちゃんと言葉にします。つまり自分の考えや想い、行動について明言するため、言語化が得意なんじゃないのかと思います。しかし日本人は全く逆です。「言わなくても察してね」の文化です。こんな文化だと言語化する習慣がないため、言語化する能力が上がらず、仮に言語化してもあいまいな物言いになってしまうのではないかと私は思います。

あいまいさの好む理由

これはある人に聞いた話ですが、なぜYES,NOを日本人は言わないのかについて質問したところ

  • 自分の発言がどう思われるのか気になる。
  • 優先順位の関係で回答が遅れる、あるいは忘れる。

だそうです。回答が遅れるのはまだしも、「自分の発言がどう思われるのか気になる」って一体なんなんでしょう?YES,NOを明言する以上はそこに反発されたり、否定されたりするリスクって必ずあります。逆に反発されたりするかもしれないと思って発言したところ意外と好意的な反応だったということもあるわけです。だから明言することは必ずしも悪いことばかりでもない気はします。

日本人が好き好むあいまいさの目的はどうやらリスクや責任を取りたくないからなんでしょう。つまりあいまいさの目的はリスクや責任を回避することにほかならないのではないかと思うのです。つまり「私はリスクや責任を取りたくないから言いたいことを察してね」なんですよね。

リスクや責任を避ける文化的背景は[ODFD#0001] - 障がい者の自由に書いたとおりかな、と思います。上に立つ人だけが責任負えばいいじゃん、みたいな感じですね。